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風になりたい 7組 荒木伸春 |
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7組の諸君は覚えているだろう。 そう、「風になりたい」は合唱コンクールでの7組の選択曲だった。 ・・・・ 風になりたい 風になりたい 南の国の風になりたい ・・・・ ・・・・ 丘のふもとの細道に ノバラの花を咲かせたい ・・・・ ・・・・ 牧場(まきば)で草を食べている 羊の群れを訪ねたい ・・・・ ・・・・ 大浪ゆれる海越えて 岬の白い家に住む ・・・・ ・・・・ 灯台守を 訪ねたい 訪ねたい ・・・・ ・ 歌詞の記憶は怪しいものだが、 混声合唱の美しい歌詞と美しいメロディが懐かしい。 伊藤君の指導、指揮の下、男女混合クラスの特権である美しい混声ハーモニーが放課後の廊下を流れていったはずだ。歌いながら自分でもうっとりするほどの美しいハーモニーだった。 下馬評でも「7組優勝!」の声が高かった。 しかし、結果は残念ながら選外。 伊藤君は残念そうにポツリといった。 「皆、声が出ていなかった」。 自分では精一杯声を出したつもりだったのだが・・・・。 小生は自慢じゃないが音痴である。子供のときからそういわれて育ってきた。そのせいで人前で歌うことが嫌で嫌で堪らないほどだ。 今でもカラオケにはよほどの事がなければ行かないし、行っても歌を歌うことはない。 その音痴が精一杯の声を出したのがコンクールでの合唱に悪影響を与えたのではないかと申し訳なく思っている。 しかし、良い歌だ。あれから42年を過ぎた今でも、フト気づくと、「風になりたい・・・・」と口ずさんでいるときがある。 音痴の小生が口ずさむほど好きな歌だ。 あの時のハーモニーをもう一度聞きたいと思っているのは僕だけだろうか。 音痴でも歌声を聴くのは好きなのだ。 伊藤君! もう一度僕たちに指揮棒を振ってくれないだろうか! そして、いつの日か、一八会でクラス対抗合唱コンクールを開催し、40年前のリベンジを果たすことができればと夢見ているのである。 |
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